加藤のコラム第11号
ふるさと納税デビューしたけど記憶がおぼろげ
先日の日曜日、午後から特に何も予定がない時間ができました。何もすることがないと、チンタラ走ってその後昼飲みしちゃうのがボクの贅沢(念のため申し添えますが、ごくたまにしか昼飲みしませんよ)。というわけで、家で昼飲みしちゃおうかなと思い、まずはジョギングして風呂に入りそしてつまみの準備を始めました。どうせなら息子夫婦も呼んじゃおうと思って(入籍したばっかりの新婚で邪魔するのも悪いかなと思ったけれど、札幌に住んでいるし)連絡するとOKの返事。
で、機嫌よく飲んでいたら、「ふるさと納税って、うまく使えば、還付があるから結局は安くいい物が買えるんだよ」と息子夫婦に教えられました。この記憶はちゃんとあります。「でも、よくわかんないし、わかんないものには手を出さない」と最初は言っていたはず。その記憶もあるんです。さて、ここから先の記憶がおぼろげ。
翌朝、私用で使うメールアドレスに、いくつかの自治体やさとふるから「ふるさと納税のお申し込みを承りました」みたいなのが入っていまして、「なんだこれ?オレの個人情報が盗まれたのか?」と超不安になったのであります。記憶をたどってもどうも思い出せない、仕方ない、恥を忍んで奥さんに聞いてみようと決意し「オレさあ、昨日、ふるさと納税したの?」と尋ねました。そうしたら衝撃の回答が…。
・「ふるさと納税って、つまりは寄付なんだろ?還付なんてみみっちいことをオレは言わない。どんどんいけ」と偉そうに言っていた。全く記憶がない…。
・限度額の目安をシミュレーションするのに、よくわかんない書類を自分で持ってきて、息子夫婦に「これ見てシミュレーションしてくれ」と図々しく言っていた。全く記憶がない…。
・「ほしい物ないのか?遠慮するなよ。結婚祝いの続編だと思え。オレって太っ腹」といい気になって言っていた。全く記憶がない…。
・○○○さん(息子の奥さんの名前)がこの返礼品いいなあって言うたびに、にやにやしながら「いいぞいいぞ」って言っていた。全く記憶がない…。
・お開きになるときに、「タクシー呼んでやる」とろれつの回らない電話をし、3000円を息子に渡して「釣りはいらねえぞ。かっこいいだろ」と恥ずかしげもなく言っていた。全く記憶がない…。
酒に溺れるとはまさにこのことです。情けない話です。頼んだ記憶のない返礼品がこの後たくさん届くんだな…。どうせ記憶がないなら、見知らぬあしながおじさんから頻繁に贈り物が届く幸運をゲットしたと思い込むことにします。
自閉症者地域生活支援センターなないろ 加藤 潔