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加藤のコラム

加藤のコラム第20号

一人ツッコミしたくなる瞬間

 

漫才には、ボケとツッコミという役割があって、ボケに対してキレやタイミングのいいツッコミをすることで笑いが起きたり増幅したりしますよね(素人が偉そうに言うことではありませんが)。昔の漫才って、ボケの人が多くの笑いを引き出していたような記憶がありますが、今の漫才はツッコミの人の腕が笑いの量を左右しているような気がしますし、ツッコミの人がMCとなって番組を回していることも多いように思います(これも素人が偉そうに言うことではありませんけれど)。

いいツッコミがいればボケが浮かないしボケが生きる、そして輝く。これって、発達障がいの人たちへの支援にも通じるように思います。もしかしたら「あれ?」と思うような言動をするかもしれない、誤解される言動もあるかもしれない。そのときにいいツッコミができたら周りの空気を変えられるし、発達障がいの人の存在感も高められるんじゃないかと思うわけです。優しい、人を傷つけないツッコミで知名度を上げた漫才師のツッコミは実にいい手本です。

 

いいツッコミができるようになりたいと願いながら、いつまでも腕が上がらない加藤ですが、一人ツッコミしたくなる瞬間がいくつかあります。いいツッコミはまったくできませんけど。

 

①トイレ掃除のときに使うウェットシートを使おうと思ったら、ふたの閉め方がよくなかったのかカピカピに乾いているときはありませんか。「だれだよ。ちゃんと閉めなかったのは~」と一瞬思うんですけど、閉めなかったのはどう考えてもきっと自分なんですよね。だれもいない空間に向かって「いいかげんにしなさい」と片手を裏拳のように振っております。

 

②ボクはアナログ腕時計派ですが、30日終わりの月の翌日は1日なのに腕時計は31日になっています。修正するのをよく忘れていて、先日3月2日の夜、腕時計を見て日時と時刻を確認しようとしたら(2月)30日でした。「時を戻してくれてありがとう」と腕時計に言っておきました。

 

③ボクのオンボロ軽自動車は、車体右前のカバーがよくずれます(数センチすきまがあく感じ)。手ではめるとそれなりに元に戻るのでボク的には問題なしですが。この冬の悪路だらけの運転でしょっちゅうずれていました。気付いたときにはめ直すのですが、「チラ見させようと思っても、だれも見てないと思うよ~」と車に向かって言いながら、手でバッコンバッコンカバーをはめております。

 

自閉症者地域生活支援センターなないろ  加藤 潔