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なないろリレー

お世話になっております。ぽけっと&地域支援の上田生子でございます。

前回、森さんから素敵なバトンを渡されまして、私が「実はいい人」ということが広く世に知られてしまいました。そんな私がバトンを渡す方は 前原一平さんです。

 

前原さんとは『昔、警察にお世話になった過去がある』という共通点があり、一方的に同類として親近感を持っています。そんな前原さんがご自分のことをまとめてくださいましたのでご紹介いたします。

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内臓感覚が鈍です。
腹八分がわかりません。
満腹中枢が働いていないのか、
胃が物理的に張って文字通り満腹になります。
大皿で料理が出されると大体食べつくします。
翌日の分を残す場合は初めから別皿に避けておかないと駄目です。
一人暮らしの時は一晩で4合食べてたりしてました。

自分の「車幅」が分かりません。
固有覚が鈍です。
ボディーイメージが掴めずにいます。
特にラケットやバットのように何かを持つともう駄目です。
身体の延長線上としてうまく働かせられません。
また、自分の各パーツの位置が把握できていないのでよくぶつかります。
酷い時は車のトランクを閉めた際、頭が残っていてぶつけました。
貧乏ゆすりもよくします。
この辺は鈍なため感覚を入れたいのだと思います。
法人忘年会では毎年開始早々にコップをひっくり返していました。
隣の席の鹿内さんに毎年ひっかけていました。
ごめんなさい。

音で特異なイメージを持ちやすいです。
「ランシ」を「乱視」ではなく「卵視」と勘違いしていました。
よく耳にする「ラン視が入っている」という表現がまた悪かったのでしょう、
何かしらの卵が目に入っていて見えずらいのだと思っていました。
そして何時か孵(かえ)る日が来るのだと慄(おのの)いていました。
目についた埃か何かが見えたりすると、いよいよか!と。
大人になるまでずっと信じていました。

「チャンピオン」をずっと「チャンピョン」と発音しており、今も治りません。
何かの折にさりゅうで指摘されショックを覚えました。

衝動性が強く誤字が多いです。

道が覚えられません。
行きと帰りで同じ道を通っても視界に入る風景は逆向きなので「別の道」として認識しています。
地図も読めないです。
自分がどこにいるかわかりません。
自分が誰かもわかりません。

ずっと同じものを好みます。
ルーティンに嵌(はま)りやすいです。
決まった時間に決まった店の定位置で飲食をする習性があります。
ミスタードーナツの定位置に座っていると、
よく行っていた餃子の王将のバイトがゾロゾロとやって来ました。
(偶(たま)に「オージャのギョーショー」と音がアベコベになることがあります)
なじみの客を話題にし、俺は「中華飯と餃子」呼ばわりされていました。
よく行く定食屋では「今日はどっち?」と注文を聞かれ、
喫茶店では座ると珈琲が出てきました。
今もコンビニではレジに並ぶとタバコが出てきます。

 

とても愉快なお人柄がにじみ出る自己紹介でしょう?

私は未だに人生の『迷子』を続けておりますが、前原さんは未知なる世界への探求心と行動力をもって私たちに新しい世界の歩き方を示してくださることと思います。

また、素敵なご趣味をお持ちでして、弓道をされているのです!かっこいいですね!