加藤のコラム第26号
「痛かったら言ってください」は「痛いけど頑張れよ」と同義語だ
ボクは、注射も大嫌い、そして歯医者も大嫌い。
ワクチン接種で幸いなことに副反応が出たことないのは、接種前に大騒ぎしているため、副反応ではなく前反応が出てしまっていて、副反応の必要性がないからだと勝手に解釈しています。
歯医者が嫌いなのに、よく歯が痛くなります。虫歯というよりは歯茎がボロクソなようで、そのため歯が安定しないらしいです。
4月から歯医者にまた通い始める羽目になったのですが、最近の歯医者さんは優しくて、「痛かったら左手を上げてくださいね」とか「痛かったら言ってください」とか、事前に伝えてくださいます。
でも、それって、「痛いけど頑張れ」っていうことだよなとひねくれ者のボクは思ってしまって、左手を上げたことも「痛いです」って言ったこともありません。勢いよく左手を上げたら歯医者さんもびっくりして治療を誤ってしまうかもしれないのでそっと上げるしかないわけですが、歯医者さんは口の中を見ているはずで左手は見てないですよね? しかも、口をあけているときに「痛い」って言えるわけがないですよね?
こういういちゃもんを書いてしまい、性格の悪さを露呈してしまった…。歯医者さん、お許しください。
でもね、「痛かったら言ってください」と言われたときは、やっぱり予告通り痛いです。顔が苦悶の表情で歪んでおります。だけど、これまた最近の歯医者さんは、布みたいやつで顔を隠してくださるんですよ。表情でも伝えられない。したがって、耐え忍ぶしかないわけです。
歯医者で麻酔注射となったときには、もうダブルの恐怖で、自分をコントロールするのに必死です。何度もうがいして時間を稼いで「そろそろやりますか」と歯医者さんに言われたこともあります。
だれか、シール貼るだけで注射と同じ効果のあるものとか、気体を吹きかけるだけで歯の治療ができるものとか、そういうのを発明してくれたら、「その人にノーベル賞をあげよう署名運動」をするつもりでおります。
自閉症者地域生活支援センターなないろ 加藤 潔