加藤のコラム第35号
アンパンマンからバズ・ライトイヤーへ
もうすぐ2歳半になる孫が東京にいます。週に1回オンラインで会っていますが(仕事の都合で会えないこともありますけど)、この前までアンパンマンが好きだったのに、最近はトイストーリーのバズ・ライトイヤーが好きなようです。
小さい子が好きになるものって、「何か」がすごいんでしょうね。孫に愛されるために自分にもその「何か」がほしいと切望しています。
2020年のM-1グランプリでは、錦鯉がはじめてファイナリストになりました(そのときは4位だったはず)。当時、孫はまだ生後10か月くらいでしたが、錦鯉のときだけ笑いました。その年は、ボクまだ関東で仕事をしていて、たまたまいっしょにM-1見てましたからよく覚えております。
そしたら、翌年のM-1で錦鯉優勝!錦鯉は、孫がアンパンマンを本格的に好きになる以前に好きになった、いわば初恋みたいな存在ということになります。錦鯉も「何か」を持っているに違いありません。
そうなると、錦鯉、アンパンマン、バズ・ライトイヤーの三者に共通するものを探れば、孫に愛されるジイジとして不動の地位を獲得することができるはず。
だけど、腑に落ちる共通点がどうも見い出せない…。目がでかいことくらいしか思いつきません。錦鯉は長谷川さんの目がでかい。アンパンマンもああ見えて目がでかい。バズ・ライトイヤーはとにかく目がでかい。
確証はないにせよ、思いついた仮説を検証していくのが、真理に到達するたったひとつの道ですから、目を見開く練習を当面地道に続けてみようと思います。ボクに久しぶりに会う方々が「加藤さん、目がでかくなったんじゃないの?」と口々に言うくらいに頑張ってみますか。
そうこうしているうちに、孫の興味の対象は当然変わっていきますので、目を見開く練習は実を結ばぬまま終えることになると思いますが、たとえそうなったとしても、ひとつの仮説が当たっていなかったという結果は得られますから、人生にムダなことは何もありません。
自閉症者地域生活支援センターなないろ 加藤 潔