加藤のコラム第46号
人生初のゴールドカード
先日、運転免許の更新に行ってきました。今回、人生初の優良講習、人生初のゴールドカードをゲットいたしました。運転歴は40年を超えていますが、人生初です。恥ずかしいことかもしれませんが、苦節40年、ついにゴールドカードでございます。
今までゴールドカードではなかったのは事実ですが、そんなに悪い運転手だったわけではありませんよ。たまたまちょっとだけ制限速度を超えたりとか、一時停止のところでほぼ止まっていたはずなのに止まってないと言われたりとか、ほんの少し車を止めていたら駐車違反だと指摘されたりとか、ボクの身勝手な論理から言うと「警察の方々はボクのことがそんなに気になりますか?そんなにボク悪いことしたのでしょうか?もっと他に追及すべき悪事があるのではないですか?」と反論したくなるようなことばかりでした。でも、反論はいっさいせず、この反則金が国のためになるのだと言い聞かせ、素直に多額の寄付をしてまいりました。その寄付の甲斐あって(?)、やっとゴールドカードでございます。
反則金という仕組みは、「違反したら罰則があるから違反するなよ」という罰の論理に基づいています。これだと違反は減らないですよ(自分のことを棚に上げて言っていますが)。
だって、捕まったときボクみたいに「もっと悪いことしている奴らを追いかけろよ」と身勝手に思う人が多いはずだから。
で、ボクは提案します。反則金は国にために使われるのでしょうから、それはそれで現行の取り締まりを継続していただいてけっこうなのですが、並行して、「あなた、交通ルール守っていましたね」と、逆ネズミ捕りのように車を止めて特典を与えられるシステムを構築したらどうでしょう?
警察の方がパッと道路に飛び出して路地に車を誘導してパトカーに乗せて違反切符を切るのがネズミ捕り。それと同じように、警察の方がパッと道路に飛び出して路地に車を誘導してパトカーに乗せるのだけれど「あなた、制限速度守っていました。りっぱです」と言ってくれるのが逆ネズミ捕り。「りっぱなので、今まで違反があったら1点減らします」とか「免許の更新期間1年伸ばしちゃいましょう」とかの特典が付いたら、その特典目当てに、交通ルールをちゃんと守って認められたいと思う人が増えるに違いありません。いわば賞の論理に基づいた仕組みです。警察の方がパッと道路に飛び出して車を止められたらびっくりするけれど、その後でうれしいことがあるというサプライズ効果もあり、とてもいいアイデアのように思うのですが。警察関係者のみなさん、ぜひご検討ください。
自閉症者地域生活支援センターなないろ 加藤 潔