加藤のコラム第48号
夏服の始まりと終わりがわからない男
ボクの今年の目標は「『おしゃれですね』と一人から本心で言われる」ですが、その目標達成から大きく遠ざかってしまいそうな話です。
ボクは短パンが大好きで、夏は短パンを履くと決めています(もちろん、かしこまった場で短パンがNGのときはそれなりのズボンをはきますよ。そのくらいのことはできます)。寝るときは短パンも履きません。下はパンツ一丁です(外に出ないとならないときは短パン履きます。そのくらいのことはできます)。
短パンとTシャツが似合う男は、「若くて」「筋肉質で」「日焼けしている」という勝手なイメージがありますが、ボクの場合、色白ではないところだけが当てはまっていますけれど、他の要素はかすりもしていないので、間違いなく短パンもTシャツも似合っておりません。見た目的には休みの日のだらしないお父さんという感じになっていることは疑いようもないわけです。
でも、夏は短パン。せっかくの夏に短パンを履かないなんて考えられないことです。
だけど、いつから履いていつ履き終わればいいのかがよくわかんない…。というか、臨機応変に気温や天候に合わせて服を合わせるという作業ができない…。
で、ボクは、7月から9月までは夏服(短パン着用)というルールを自分で決めて対応しています。北海道の場合、9月になると肌寒い日がありますから、「今日は寒いかもな」と思うことはあるんですよ。でも、今日は長ズボンで明日は短パンにしようなんてことができないのです(やろうと思えばできるんですけど、単に気温や天候くらいの要因でそうしてしまうと敗北感を覚えてしまう不思議な男なので)。
というわけで、9月30日までは短パンです。この点においては人生一貫しております。「あの人、まだ短パン履いている」という冷たげな視線を感じることはありますが、視線くらいで流儀を変える気は毛頭ありません。
秋から冬、冬から春への移ろいに関しては、こういう流儀はありません。だって、ジャンパーというかブルゾンというかアウターというか(最近は言い方が多様でどの言葉を用いればいいのかよくわかりません)、一番外側に着る服を増やしたり減らしたり変えたりするだけなので、その作業にへんてこな加藤の流儀を持ち込む必要はないですし。
ボクにとって、劇的に服装が変わるのが夏、その劇的変化に対して柔軟な対応ができない変な男なので、「7月から9月は夏服」という変な流儀を決めて対応している変な男の適応策というお話でした。おしゃれとはやはり縁遠い…。
自閉症者地域生活支援センターなないろ 加藤 潔