加藤のコラム第61号
紅白歌合戦に出ないかと言われたら…出ます
大晦日には紅白歌合戦という番組があります。見たことあるかと言われたら、「見たことはあるけれど、ちゃんと見た記憶がない」と答えるしかありません。
小学生のころは、大晦日は紅白歌合戦を見るものだという世間の風潮があり、家族で見ていましたが、演歌部門の大御所が続々登場するあたりで睡魔に負けて寝ていたような気がします。
中学生や高校生のころは、親とテレビを一緒に見るなんて小っ恥ずかしくて、自分の部屋に潜んでいました。
大学生のころは年末年始はバイト三昧でした。世間様が休んでいるときに働けばたくさん稼げるような気がしていたからですが、稼げた記憶は皆無です。
社会人になってからは、酔っぱらって寝るが恒例となりましたけれど、そのうち「ガキの使い年末バージョン」を見ながら飲み続けるという流れに進化しました。「ガキの使い年末バージョン」も終わってしまったので、元の酔っぱらって寝るという流れに戻っております。
というわけで、紅白歌合戦をちゃんと見たことがありません。でも、もし紅白歌合戦に出ないかと言われたら、出ます。即答します。ただ、残念ながら自分の持ち歌がありませんし、もちろんCDも出していませんから非現実的なお話です。だけど、出ないかと言われたら、当然出ます。白組の歌手の方の後ろで踊れと言われたら喜んでやります。
「加藤は何を言っているんだ?」とお思いの方が続出していることでしょうが、紅白歌合戦を見てはいないけど気にしている人は世の中にけっこうたくさんいるんじゃないかなと思ったのです。番組制作にあたっている人たちは、視聴率が上がらないのは番組の作り方がよくないからだみたいなことを辛辣に言われているんじゃないのかなと心配なのですが、そういう外野の声はあまり気にしなくていいんじゃないですかと言ってあげたいなと思いまして。だって、番組のことを誰よりも一番考えているのは、そのスタッフのはずだから。
何を偉そうに上から目線で言っているんだというお叱りの声が聞こえてきました。本当に言いたいのは紅白歌合戦のことではないのです。仕事に限らず、生きていれば外からやいのやいの言われることもあります。でも、自分が(自分たちが)一番そのことを考えているという自負があれば、(もちろん傾ける耳は持ちたいけれど)自分の軸がぶれないようにしていいんだよなということを思ったのでした。まあ、ボクはぶれぶれの軟弱者なので、軟弱なりの軸をちょっとは太くしていこうと思います。
さて、紅白歌合戦は…、出ないので今年も見ません。
自閉症者地域生活支援センターなないろ 加藤 潔