加藤のコラム第64号
成人って、18歳?20歳?
その昔、成人の日は1月15日でした。いつのまにやら(あくまで個人の感じ方です)ハッピーマンデーとかで、1月の第2月曜日が成人の日となりました。そして、いつのまにやら(これもあくまで個人の感じ方です)18歳が成人の年齢となりました。でも、20歳にならないとできないこともあるので、「成人っていったい何歳なのさ?はっきりしてくださいよ」と誰かに言いたくなってしまいます(これもあくまで個人の感じ方です)。
ちなみに、18歳になれば、選挙権があって、クレジットカードを作れて、ローンも組めて、一人暮らしの部屋を借りることができて、結婚もできます(他にも18歳になればできることはまだまだありますが)。一方、20歳にならないとできないこととして、飲酒や喫煙、競馬の馬券などの購入などがあります。
ボク、別に、飲酒や喫煙、ギャンブルを勧めるわけではありませんが、選挙権があってローンも組めて結婚もできちゃう分別ある成人として認めた18歳が、どうして飲酒や喫煙、ギャンブルはダメなのだろうと単純に思ってしまいます。成人なら、飲むか吸うか買うかは自分で判断すればいいだけのことなので。
勝手な想像ですけれど…。18歳は高校3年生年齢ですから、高校生のうちに飲酒や喫煙、ギャンブルを認めてしまうと生徒指導がやりにくくてしょうがないという理由で、飲酒や喫煙、ギャンブルについては20歳から引き下げなかったのでしょうかね。
まあ、今の日本の成人年齢は、18歳と20歳というダブルスタンダードがあって、ボクみたいな融通のきかない人間はどうもスッキリしないのであります。それで、考えたんですよ、ダブルスタンダードのままでスッキリさせるアイデア。
高校を出て(中学を出てから社会に出たってもちろんいい)社会人になった人たちは、周囲の方々が人生の先輩ばかりですから、「酒とタバコは20歳からだぞ」と指導、監督してくれるはずなので今のダブルスタンダードでもたぶん大丈夫。
問題は大学進学を選択された人たちです。同じような年齢の集団において、20歳前と20歳後で線引きをすることの難しさが当然あります。であれば、大学を6年制にして、入学後2年間は、介護ないしは福祉の分野で働いて3年目から大学生活を本格スタートするように改革すればどうでしょう?
・最初の2年間の学費は当然発生しない。でも必須単位にする。だから、2年間で稼げばいい。自分で学費を稼ぐことができる。
・だれかのために働くという経験を積むことは人生において重要。
・介護や福祉分野の人手不足の画期的な解消策になる。
・このまま介護や福祉分野で働こうかなと思ったら、どうぞどうぞ大歓迎。
・2年間の社会人体験で20歳から大学生活が本格スタートになるので、学生さんはみんなお酒を飲んでいいことになる。
・浪人しているときは浪人なので、学業に専念していてOK。大学合格したら、この2年間の社会人体験が始まるだけのことだから。
・プロスポーツ選手をめざしていて、その2年間がブランクになるという人は、大学経由しないですぐにプロになればよい。
・箱根駅伝のランナーたちもこの経験をしていることになるわけで、母校の大学だけでなく所属した社会福祉法人のたすきも一緒に掛けて走ってほしい。
いかがでしょう? けっこういいアイデアだと思うのですが。
自閉症者地域生活支援センターなないろ 加藤 潔