加藤のコラム第73号
うまい人が真剣にスポーツしている姿はそりゃ見ごたえあるよね
WBCが終わって、野球っておもしろいスポーツなんだなと再認識した方も多いのではないでしょうか。ボクは野球好きなので、WBCはもちろんおもしろかったのですが、野球にそれほど関心のない人も楽しめたのではないかと思います(何目線で言っているんだとつっこまれそうですが)。
サッカーやラグビーのワールドカップでも、そのスポーツにはふだんなじみが薄い人たちも熱狂していたわけですが(もちろんボクもその一人)、代表レベルでうまい人が真剣にやっているのは、見ていておもしろいというか、見せるだけのすごさがにじみ出るというか、人の心を揺さぶるだけの迫力がやはりあるのでしょうね。
通だけがわかるプレーも当然のことながらすごいのですけれど、通じゃなくても伝わるプレーというのも間違いなくすごいのです。そのすごさは真剣さから生まれます。M-1だって、漫才のうまい人たちが真剣に漫才をしているからこそあれだけ盛り上がるのだと思うのです。
さて、自閉症支援選手権なんていうのがもしあったらどうでしょう? たとえば1チーム5人編成で(他に監督1名)、協力いただく当事者の方に対する支援の充実度で勝敗を決めるみたいな選手権があったら、ボクらの業界も、いろいろな方々にアピールできるのでは?
- 審査員はご本人、親御さん、学識経験者、そして全く自閉症支援とは無関係な方々を多く選出。
- 協力者である当事者の選定は当日のくじ引きで決定。
- 当事者の方の数時間の生活を実際に組み立てるのが審査対象。準備や当事者さんへのかかわり、支援の妥当性やチームワークなどを採点。
- 予選でトップ3チームを選出し、その3チームで決勝を実施。決勝はまた別の当事者を選定。
- YouTubeでライブ中継。後日総集編を配信。少なくとも業界内視聴率はたぶんすごいことになるでしょう。
- 世界選手権なんかできたらいいですねえ。個人戦もあっていいけど、チーム戦のほうを推奨したいです。
- 当事者さんのじゃまにならなければ、ボディービル大会のような応援団の掛け声があってもOK。
- 実況中継もぜひ取り入れたいですね。
マージャン業界もチーム戦でリーグを作って盛り上がっています。自閉症業界も負けてはいられないと思ったら、こんな企画が浮かんできた次第です。ボクは支援力が衰えまくっていますので、応援団に徹します。
自閉症者地域生活支援センターなないろ 加藤 潔