加藤のコラム第77号
加藤的監督論
WBCの栗山監督が日本中、いや世界中から称賛されています。栗山監督は、今北海道にお住まいがありますから、同じ北海道民として誇りです。
監督って、そのチームがいい結果を出せるようにおそらく誰よりも考えているはずなのに(そうではない人もいるかもしれませんが)、結果が出ないとその批判を一手に浴びてしまう存在でもあります。でも、結果を出せば胴上げしてもらえます。
監督にはいろいろなタイプがあるわけですけれど、どのタイプがいいとか悪いとかではなくて、監督としての自分の持ち味とチームメンバーの実情がピタリはまるかどうかだよなとは思います。逆の言い方をすれば、チームメンバーの実情に合わせて、そのタイプを柔軟かつ臨機応変に使い分けられる人が名監督なのでしょう。
監督論は、どの組織にも当てはまると思うのですが、加藤的には監督(管理者)のタイプは大きく4つあると思っています。もちろん複合もするわけですけど。
- 背中で見せるタイプ
⇒見本を示し、率先して行い、ついておいでと導くタイプ
- 役割を振りながら育てるタイプ
⇒期待する役割や任務をそのメンバーに合わせて明確にしていくタイプ
- やさしさと温かさでまとめるタイプ
⇒励まし、見守り、ほめて認めるということを丁寧に行うタイプ
- 自分の弱点をさらけ出すタイプ
⇒自分にはできないけどあなたのほうがうまくできる、と任せていくタイプ
一応、加藤も管理職の立場にあるのですが、最近のボクは④に近いかな。弱点をさらけ出す度量もなくただただお願いしているだけなので、レベルの超低い④だと思います。
プレイヤーとしての衰えはもう十分に実感しているので①はとうてい無理。役割もあいまいにしか示せていない気がするので②も無理で、やさしさや温かさもないから③にもかすらない。スタッフたちの頑張りに甘えきってなんとかかんとかやっているという感じです。スタッフたちに足を向けて寝られませんが、スタッフの住まいはいろいろな方向にありますから、足を向け放題で寝てしまっております。申し訳なさの極みです。
なお、栗山監督は多くの名言を残しておられますが、一番好きなのはこの言葉。
スキルはもちろん大切ですけど、人間性を養っていないとチーム全体として大きく発展していかない。
自閉症者地域生活支援センターなないろ 加藤 潔