加藤のコラム第99号
強引な三段論法
とある映像の中の、とある女優さんを見ていたときの、とある日の夫婦の会話。
ボク:この女優さん、すげえ細いねえ。完璧なスタイルだな。こんなに細かったっけ?
奥さん:前からふつうの人よりは絶対に細かったんだろうけど、言われてみれば確かに細いねえ。やせたのかな。
ボク:(何も言葉を発していない。このやり取りは終結だなと思っただけ)
奥さん:何さ。文句あんの? 私だってやせたい気持ちはある。
ボク:(同じく何も言葉を発していない。うかつに言葉を出せない空気が流れ始めた)
奥さん:私はね、中肉中背なの。ちょっとだけ多肉かもしれないけど。
ボク:(ここでも一言も発していない。何か言ったらやけどする空気を感じた)
奥さん:あー、うるさいな。うるさいぞ。
ボク:何も言ってないでございます。
奥さん:たとえば私がやせたらきっと病気。病気になったら困るでしょ? だからやせないほうがいいんだわ。
ボク:そんな都合のいい三段論法あるか。
奥さん:私は女優じゃない。女優になる気もない。だからやせなくてもいいんだわ。
ボク:はあ? やせたい気持ちあるんじゃなかったの?
奥さん:やせたい気持ちはある。でもやせたら病気かもしれない。だから、健康のためやせないようにするべきだ。
そう言って、冷蔵庫からレモンサワーを取り出し、缶のふたを開けると「あんたも飲む?まあ飲め飲め。健康に乾杯だ~」と言って、ボクにもレモンサワーを持ってきました。この乾杯の意味がさっぱりわかりません。しかし、議論としてその強引さに完敗したことは間違いありません。
ちなみに、この1~2年、ボク、家で飲む1杯目はビールよりもレモンサワーを選択することが多くなりました。このレモンサワーは、ふるさと納税で茨城県取手市から購入しております。ふるさと納税に関しては、2021年12月16日に発信している「ふるさと納税デビューしたけど記憶がおぼろげ(加藤のコラム第11号)」を読んでくださいね。
最後に話がそれましたが、今回は強引な三段論法にたたきのめされたお話でした。
自閉症者地域生活支援センターなないろ 加藤 潔