加藤のコラム第108号
水風呂に入れません
サウナ愛好家の方は世間には多いようです。昨今、「サ活(サウナを楽しむ活動)」なんて言葉もありますしね。ボクは愛好家ではありませんが、風呂や温泉に行ってそこにサウナがあったらとりあえず入ります(2022年4月7日の加藤のコラム第24号「ロウリュっていうのを体験してみた」もぜひお読みくださいませ)。
しかし、ボクは水風呂に入ったことは人生で一度もありません。入りたくないのです。水風呂には、【.心身のバランスを調整する】【免疫力を高める】【血圧の改善】【脂肪の燃焼によるダイエット効果】【湯冷めしにくくなる】といった効能があるようで、血圧が高いボクにとっては、水風呂に入ったほうがきっと健康促進につながるのでありましょう。しかし、入りたくないのです。
だって、高温の中にさらした体を急に冷やすなんて、そりゃ体が驚いてしまうに違いありません。季節の変わり目は体調が崩れやすいとよく言われますが、その変わり目を超短時間で行うのがサウナからの水風呂という流れです。ボク的には体にいいわけないだろうとやはり思ってしまうのです。
それに、急激な温度変化は心臓によくなさそうな気がして、「これで心臓止まったら素っ裸で救急車に乗るんだな」「そのまま死んじゃったら、裸で死んだ男として笑いのネタにされるに違いない」「生きていれば笑いを取れてありがたいけれど、死んでから笑いをとっても意味ないし」なんてことをつらつらといつも考えてしまいます。
裸になるという行為は、双方あるいは集団が裸であれば羞恥心も激減しますけれど、自分だけが裸であるという状況は恥ずかしいやら情けないやらどう振る舞っていいのかもわからないので、そんな事態には陥りたくありません(その時は意識がもうないかもしれませんけれど、意識が残っているかもしれないでしょ)。そう考えると、セクシー系のモデルさんや女優さんは、自分だけが裸という状況下でお仕事をされているわけで、いろいろなことを乗り越えていらっしゃるのだなと、リスペクトの思いを強く持ちました。
話が途中から横道にそれましたが、だから、水風呂にはどうしても入る気になりません。サウナから出た後は、そのままどこかに座ってボケーっとしながら体を冷ますのがボクの流れですが、一気にドバーンと水風呂に入っている人を見ると、この人すっげーなと心底思います。でも、真似をする気は全くありませんし、「こんなことができる人は心臓にふさふさとした毛が生えているんだろう」と想像しております。
だいたいにおいて、風呂っていうのは温かいものですよね。ないしは熱いものですよ。サウナ風呂とも言うわけですから。なのに、水風呂って何? 日本語としてちょいと破綻しているような気がします。正しくは水槽です。でも、水槽だと粋な言葉じゃないから、冷やしどころなんてネーミングはいかがでしょうか。
話がそれましたけれど、ボクは生涯水風呂いや冷やしどころに入ることなく、サ活をさせていただきます。
自閉症者地域生活支援センターなないろ 加藤 潔