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加藤のコラム

加藤のコラム第115号

箱根駅伝の空想

 

箱根駅伝は正月の風物詩となっておりますね。スタートからゴールまで完全中継で、毎年たくさんの感動を呼び、視聴率も高い。ボクはだいたい仕事なのでほとんど見ることはできませんが、うちの奥さんはスタートからゴールまで毎年見ています。「フラフラになって棄権した選手がかわいそうでかわいそうで…」「逆転された選手が心配でたまらない」とかよく言っていますが、完全に母親目線で見ているようです。

 

考えてみれば、箱根駅伝って学生の部活の大会で、関東の大学しか出られないんですよね。少なくとも世界一を決める大会ではありません。でも、根強い強固な人気がある。これはいったいどういうことなんでしょう。

 

学生のときしか出られないというロマン、時間制限でタスキをつなげない大学があるというドラマ性、区間の距離も長いし山登りのコースもあるという過酷性などなど、日本人の魂をくすぐる要素がてんこ盛りなのでしょう。

 

もし、うちの孫が箱根駅伝に出るとなったら、絶対応援に行くもんな。沿道で応援したって一瞬しか見られないけれど絶対応援に行くもんな。孫だけじゃなくて、チームメイトはもちろん、他校の選手もすべて応援するもんな。

 

そう考えると、箱根駅伝って、これからもずっとずっと続くイベントなのでしょうね。

 

ボクはもう箱根駅伝に出られませんが(あたりまえだ)、どこかのお金持ちが「コースを二日間貸し切ってくれて、うちのなないろチームと能登半島のチームだけが箱根路を走れるようにしてくれて、でも大会運営は本物そっくりにしてくれて」そんなステキなプレゼントくれませんかね。そしたら老体に鞭打って走る練習を頑張るんだけどな。タスキリレーの時間制限なしというルールにしてもらわないと困りますが。

 

大会運営も本物そっくりなので、当然テレビ放映もしていただくわけですが(地上波なんて贅沢は言いませんよ。BSでどうでしょうか)、見たい人が見てくれればそれでよし。

 

新年早々、何の役にも立たない空想をしてしまいました。たいへん申し訳ございません。能登半島地震で被害にあわれた方々の元気アップを心から応援しております。

 

自閉症者地域生活支援センターなないろ  加藤 潔