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加藤のコラム

加藤のコラム第131号

すっげえでっかいテレビを買ってしまいました

 

たぶん20年は使っていたと思われるテレビが天寿をまっとうしました。

 

第一症状:(3年ほど前から)電源を入れると音声だけは入るけれど画面が映らない現象が週に1回程度見られるようになる。再度電源を入れると音声も映像も正常に入る。「このくらいは壊れたうちに入らない」と考えるのが加藤の思考。

 

第二症状:2024年になり、上記の症状の頻度が二日に一度くらいに上がる。「まあもう一度電源入れたら正常に動くので問題ない」と考えるのが加藤の思考。

 

第三症状:電源を入れても音声しか入らない頻度が8割を超え、何回か電源の入り切りを繰り返してようやく音声と映像が入る状態になる。そして音声も入らず、電源の入り切りしてもうんともすんとも言わない、つまりまったく動かない状況となる。ここでようやく「寿命が尽きたね。よく頑張りました」と考えるのが加藤の思考。

 

そして新しいテレビを買いにいざ電気屋さんへ。

 

ボクからは購入しそうな雰囲気がひとつも出ていないのか(冷やかし客のように見えるのか)、店員さんがまったく近付いてこなかったので、しびれを切らして自分から「テレビほしいんです」と言いました。そうしたら、でっかいテレビを推薦されまくりました。確かにでっかいテレビは金持ちになった気分もするのですが、でかさにはきっとすぐに慣れてしまうものだし、そんなにいいテレビはいらないと言い張っていたのですけれど、でっかいテレビを見てしまうと「どうせ買うならでっかいほうがいいかな」と思い始めて、推薦されたでっかいテレビを買ってしまいました。

 

後日、家にテレビが運ばれてきて、電源入れたら、やはりでかい。すっげえでかい。いつもテレビを見ている場所からだと近すぎてテレビが目からはみ出ます。こりゃダメだと思い、結局ソファーとかのレイアウトを変えるはめになりましたが、もともと広い家でもないのでテレビまでの距離がやたら近く感じて最初はなんか落ち着かなかったのです。

 

でもね、数日で慣れちゃうというか感覚がマヒしますね。ただ、それだとせっかく買ったでっかいテレビのありがたみがなくなるので、最初にスマホをテレビの横に置いて「テレビでっかいなあ」と自分の脳に実感させるようにしています。実にけちくさい人間だなと思いますが、だれに迷惑をかけているわけでもないので、そのけちくさい行為は自分で許容しております。

 

あるデータによれば、テレビの寿命は10年がいいところだという説がありますが、ボクが天寿をまっとうするまでこのテレビとともに生きていきたいと思っております。

 

自閉症者地域生活支援センターなないろ  加藤 潔