加藤のコラム第146号
金銀銅のメダル
パリオリンピックが8月12日(日本時間早朝)に閉幕しました。選手のみなさん、スタッフのみなさん、おつかれさまでした。オリンピックで世界の頂点に立つために、ものすごいプレッシャーの中でとんでもない努力を何年も何年もしてきたわけですから、心から敬意を表します。みんな、できることなら金メダルを手にしたいと思って頑張ってきたと思うのですけれど、残念ながら思うような結果につながらなかった人もいて(だって、金メダルはその種目にひとつしかないから)、その気持ちの整理をつける苦しさはボクみたいな凡人には計り知れないものがあるでしょう。
さて、パリパラリンピックは、8月28日から9月8日まで行われます。パラリンピックへの着目度が徐々に上がっているように思いますが、ボク個人の見解としては、日本のマスコミで熱心にパラリンピックを取り上げたのは、みのもんたさんの「朝ズバッ」という番組だったと思っています。パラリンピックの存在が日本に浸透していない時代に、しっかり取り上げていました。
残念ながら目標としていた金メダルを取ることができなかった選手への賛辞として、その功績を讃える名言が残されています。
「銀という字は、金より良いって書くのよ」
2008年北京オリンピックで、そのときは体操個人総合銀メダルに終わった内村航平さんへの母からの言葉です。
また、長嶋茂雄日本代表監督が倒れた後、2004年アテネオリンピックで指揮を執った中畑清ヘッドコーチが「銅メダルは“金と同じ”と書く。つまり金メダルに等しい価値がある」と語りました。
漢字を基にした言葉なので、世界的な名言になりにくいのが残念ですが、漢字のすごさを感じます。「漢字」「感じ」を掛けてみたのですが、これはいまいちか。
しかし、メダルに手が届かなかったとしても、オリンピックの舞台に立ったということは偉業です。金銀銅のメダルを手にできなかった選手の方々には「鉢」を贈呈したらいいんじゃないかなあ。
「あなたには【金】と同じ価値が【本】当にある」というメッセージを込めて。
バッハ会長、次のロスオリンピックは、「金銀銅メダル+鉢」でいきませんか。バッハ会長は来年6月でご退任のようですが、「置き土産に鉢」は粋だと思いますよ。
自閉症者地域生活支援センターなないろ 加藤 潔