加藤のコラム第150号
家庭内序列による車の譲渡
実は2カ月ほど前に車を買いまして。日産のセレナを新車で買っちゃったのです。
孫とお出かけするときに、ボクら夫婦と孫家族とが車2台にわかれて移動するのはいやだなあと思って、ここはみんなで乗れる(つまり孫といっしょに乗れる)車を買っちゃうしかないと心決めたのです。
買うためには資金確保のメドが必要ですが、奥さんの退職金を使わせていただくことを必死で説得いたしました。「ばあばが買ってくれた車だよとずっと言えるぞ」というのが決めゼリフとなりました。「じいじはどうして買わなかったの?と言われたらどうすんの?」と返されましたが、ボクはそういう変なプライドはまったく持ち合わせていないので「じいじは運転手ですと答えればいいのさ」と胸を張って言いました。
ボクは中古車でいいかなと思っていたのですが、うちの奥さんは「どうせ買うなら新車だ」と主張するので、それは願ったりかなったり。ただ、日産にお知り合いができたようで、日産車を買うことは既定路線になりました。だったら、日産のショールームだけ見に行けばいいんじゃないのと思うのですが、トヨタもホンダも見て回るんですよね。「日産じゃなくてもいいの?」と確認すると「いや、日産で決めているけど、いろいろ見て納得しないとダメだから。買い物とはそういうものだから」と言われ、理解できるような理解できないような感じでございました。
日産セレナの新車が納車されて、当然その車の主は奥さんとなります。家庭内序列第一位ですし資金を出しているわけですから、我が家で最もグレードの高い車に乗るわけです。ボクは奥さんが乗っていたこれまた日産の赤色の軽自動車を譲渡されることとなり、今までボクの乗っていたオンボロ軽自動車は廃車という運命を辿ることになりました。その赤い軽自動車は、10万キロ以上乗っていて、傷やらへこみやらがありますけれど(2021年10月31日「ポジティブさでは日本トップクラスの人」をご参照ください)、奥さん的にはグレードはセレナの次であり、思い入れもある車だから残すのは当然こっちということで、家庭内序列による車の譲渡が行われた次第です。
ボク的には、そこそこの古さがあり、オンボロ感も多少漂わせつつある車への乗り換えなので、そこはしっくりきております。ボクはオンボロに愛着を持つ特性がありますので(2021年12月1日「車を替えました」及び2022年11月4日「オンボロ車はポンコツではない」をご参照ください)。
ところがですね…、「まだ赤い車をちょっとの間使いたいんだわ」と奥さんから言われ、「やった、セレナに乗っていいのかな」と思ったところ、「セレナも使うんだわ」と重ねて言われ…。「どうすりゃいいのさ?」と問い返したら、「○○ちゃん(息子のお嫁さん。赤ちゃんがいるので、今は車にほぼ乗っていない)の車をちょっとの間借りたらいいっしょ?」とのご提案。息子のお嫁さんの○○ちゃんにお願いして、しばらくその車を代車として使わせていただいておりました。ピンクがかったかわいい車なのでボクには全く似合わねえなと思いつつ。そういうわけで、ピンクの代車期間が20日間ほどありましたが、先日ようやく赤い車で通勤を開始することができました。赤い車がマイカーの男として気分も新たに生きていきます。
自閉症者地域生活支援センターなないろ 加藤 潔