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加藤のコラム

加藤のコラム第153号

こうなったらいいなという二つの発明

 

きっとさまざまな事情から実現が難しいのだとは思いますが、ボク的に勝手に考えている「こうなったら多くの人が喜ぶかもしれない」発明について、二つばかり書いてみようと思います。

 

その1 飛行機に預けた荷物が自分より早く出ていたらうれしい

飛行機に乗るときに荷物を預けちゃったほうが身軽で楽なんだけれど、荷物が出てくるのを待つ時間がもったいないから荷物を預けないという人は多いように思います。ボクも、荷物が出てくるまでの時間がなんとなくいやなので、できるだけ機内に荷物を持ち込むことが多いですね。

機内から荷物を降ろしてそれを運んで、くるくる回るレーンに間違えないように荷物を出すという作業をしてくださっている方がいることにはもちろん感謝感謝ですし、膨大な荷物をミスなく戻す作業のたいへんさも承知しているつもりですので、けっして文句を言っているわけではないということをあらかじめ申し上げておきます。

単純な解決策としては、荷物の準備ができるまで機内で過ごすという手がありますけれど、機内清掃もあるし早く降りていただいたほうがいいでしょうから、きっとこの手は使えない。続いて、荷物が出てくるエリアないしはそこまでの道中にちょっとした余暇エリアを作るというのはどうでしょうか。セルフドリンクバーとかマッサージチェアとかお土産自販機とか(買い忘れた人のために)、そういうのを置いておけば前向きな時間つぶしができます。人件費もかからないし。でもまあ、これもいろいろな事情があって実現できないのだろうなという気はします。

しかし、仮に自分より早く荷物が出てきているとしても、その荷物を誰かが勝手に持っていってしまったらどうしようもない、つまり盗まれ放題になる危険があります。そうなるとスーツケース自体の画期的改良をめざすしかありません。たとえば指紋とか顔認証とかをクリアしないとそのスーツケースは空港内を出ることができないとか(空港内を出ようとするとスーツケースが暴れたり、スーツケースが「助けて~」と絶叫したりする)。自分には開発する技術はまったくございませんが、できそうな予感がします。

 

その2 鼻毛を増毛技術に生かす

頭部の社会資源減少にストップがかからないボクですが、鼻毛はちゃんと伸びるのよ。伸びなくていいところなのに伸びるたくましさがあって、それを抜くという作業がなんとももったいない。そのたくましさをぜひ弱っているところに分けていただきたいと思うわけです。

鼻毛のたくましさエキスを頭髪に生かす研究をだれかしてくれませんかね。すでに研究している方がいたら、そこに研究費をバンバンあげていただきたい。自分の体の一部を自分の体に還元するというわけですから、健康に問題が生じるはずがございません。自分には開発する技術はまったくございませんが、強く切望いたします。

 

自閉症者地域生活支援センターなないろ  加藤 潔