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加藤のコラム

加藤のコラム第154号

判断基準あれこれ

 

人それぞれ、「これに関してはこう」というような、自分なりの判断基準というか価値観みたいなものがあると思うのですが、ボクにも妙な基準があるのですよ。四つばかり書き出してみますけど、「そんなことはどうでもいいでしょ」とツッコまれたら返す言葉もございません。

 

その1 イケメンの基準はヒゲがカッコいいかどうか

自分以外の人に関してイケメンかどうかなんて、実はほぼほぼ興味もないですが、ヒゲがカッコいいなと感じる人はイケメンで間違いないだろうという、妙な判断基準があります。ボク、ヒゲを数日そらないという無精をしたことは何度もありますけれど、ヒゲを意識的に生やしたことは人生で一度もありません。ボクの場合、無精ヒゲがワイルドではなく「小汚い」としか見えないので、ヒゲ面は不潔感だけをもたらすのです。そのため、ヒゲがカッコいい人はイケメンと認定してよいとする判断基準ができました。念のため申し添えますが、ヒゲがカッコいいかどうかがポイントなので、ただヒゲを生やしているだけではイケメンとは認定できません。

 

その2 酒豪の基準はビールを飲み続けられるかどうか

ビールを飲み続けられる人って、きっと新陳代謝がいいのだろうと勝手に思っています。ボク、五十の声を聞いたあたりからビールをあまり飲まなくなり(お腹もきつくなるし)、二杯目からは違うお酒に切り替えるようになりました(昭和コテコテなので一杯目はビールという作法は叩き込まれています)。いろいろな種類のお酒をチビチビやりながらグダグダと飲むのは、ボク的には酒豪とは言わず単なる呑兵衛と言います。ビールで押し通せるのは、野球の投手で言えば快速球を投げまくる感じですから酒豪と表現するのが適切だと思うのです。ビールがピッチャーという容器で運ばれることもあり、だから例えも投手(ピッチャー)にしてみたという、どうでもいい小細工を文章化してみっともないのですが、一応説明しておかないと後悔するので書いちゃった…。

 

その3 見た目の若さの基準はTシャツが似合うかどうか

実年齢が若い人って、Tシャツが似合うんです(あくまでボクの個人的見解ですけれど。子どもはみんなTシャツ似合うでしょ?)。実年齢が上がってくると、Tシャツを着ているとチャリティーイベントで無理やり着せられているような感がでてくるんです(これもあくまでボクの個人的見解ですけれど)。だから、実年齢が若者ではない人でTシャツが似合う人を見たら、心の底からお世辞ではなく本心から「若いですねえ」と言えます。一応宣言しておきますが、ボクはTシャツ似合いません。

 

その4 上級国民の基準は飛行機の優先搭乗の対象者かどうか

飛行機に乗るとき、最初に小さな子どものいる家族や、高齢者や障がいのある方が案内されて、その次に、いい席を取っている人やすごそうな会員カードを持っている人が案内されるじゃないですか。庶民丸出しでねたみの感情満載のボクは「ああいう人たちを上級国民って言うんだろうな」とついつい思ってしまうのでありました。どうすりゃ優先搭乗の案内をされるようになるのかはさっぱりわかりませんが、「グループ5で案内されて何が悪いんじゃ」と心の中で悪態をつきながら飛行機に乗り込んでいる、ボクは実にみみっちい人間です。

 

自閉症者地域生活支援センターなないろ  加藤 潔