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加藤のコラム

加藤のコラム第159号

サザンオールスターズはものすごい

 

サザンオールスターズが「勝手にシンドバッド」でデビューしたのが1978年6月25日。今から46年半前のことです。当時の加藤はコミックバンドだと思っていました。2曲目のシングルは「気分しだいで責めないで」でしたが、「まあやっぱりコミックバンドだな、すぐに売れなくなるだろう」と勝手に思い込んでいました。そしたら3曲目がなんとあの名曲「いとしのエリー」でございました。加藤は「コミックバンドじゃない。能ある鷹は爪を隠すとはまさにこのことだったのだ」ととんでもない衝撃を受けたのでございます。

 

桑田佳祐さんのソロ活動期間もありましたが、サザンオールスターズは常に第一線でヒット曲連発、今もバリバリの現役アーティストです。古さも衰えも感じない、実にものすごいバンドだと思っています。

 

何がすごいって、音楽評論家でもないのに僭越ながら4つ挙げます。

 

その1 唯一無二の音楽

声を聞いたら「サザンだ、桑田さんだ」とすぐにわかる、これすごい。しかも、桑田さんはあのだみ声なのに(すみません)歌がめちゃくちゃうまい。ひとり紅白歌合戦なんてこともされていましたが、他の方の楽曲を歌っていても実に味がある。かなり前の保険会社のCMで桑田さんが「愛の讃歌」を歌っていたことがありましたが、ボーカルのすごさってこういうことなんだと思った記憶があります。

 

その2 よくわからん歌詞がある

これどういう意味?と思ってしまう歌詞がちょくちょく出てきますが、「きっと深い意味があるんだろう、それでいいのだ」と凡人は思ってしまうのです。考えてみれば、歌詞は文学ですから(ボブ・デュランさんがノーベル文学賞を取ってますからね)、凡人の理解を超えた歌詞はまさに文学と言えます。

 

その3 夫婦で同じ職場

桑田さんと原さんはご夫婦ですが、同じ職場でずっと働いて家も同じ。すげえな。原さんはとあるインタビューで「私はもうもちろん、桑田のことを100%リスペクトしています」とお答えになっておられまして、オレも言われてみたいもんだ…。

 

その4 解散せずにずっとバンドが続いている(脱退した方はおられますが)

解散したらダメということではないですが、解散していないしずっといっしょにやっているし、これもすげえ。めざす音楽性の違いからそれぞれの道を歩くことになりました、みたいな話はよく聞きますが、長く長くいっしょにできるということは、メンバーそれぞれが人としてちゃんとしているからなのだろうなとは思います(解散した方々が人としてちゃんとしていないとは言っていません。誤解なさらぬようにお願いいたします)。そういう関係性はうらやましいですね。

 

というわけで、今回はサザンオールスターズ礼賛の巻でした。大御所っぽい感じを出さずに実はものすごいというところにとてもあこがれております。

 

自閉症者地域生活支援センターなないろ  加藤 潔