加藤のコラム第167号
焼き鳥の串から肉を外すかどうか
数人で居酒屋に行くと、焼き鳥の串盛り合わせを頼んでしまうことが多いと思います(勝手な決めつけですみません)。そのときに、串のままそれぞれが食べるのがいいのか、それとも串から外してシェアするのがいいのか。串に刺すという料理なのだし串にさしてくれた方がいるわけだから串のまま食べるべきという意見、串のまま食べるのがうまいに決まっているという意見、せっかくの盛り合わせなのだからいろいろな肉を食べたいという意見等々、まあいろいろな考え方があるでしょうね。個人的には串から外していろいろな種類を食べたい派です。だって、盛り合わせだもん。一本の串にいろいろな種類の肉がさしてあるなら(一本ごとに盛り合わせになっているなら)串のまま食べますけれど。
「この天ぷらは塩で食べてください。抹茶塩です。もし天つゆがお望みならばそちらもありますが」と提供されたことはありませんか。個人的には天つゆでビジョビジョに浸して、しかも大根おろしをドバドバ入れて食べたい派です。そのまま天つゆを飲み干したいくらい。でも、一応最初は塩で食べて「おいしいですねえ」と言った後で(小心者なので嫌われたくないから)、「天つゆでも食べてみたいです」と絶対に言います。
「ここの餃子は何もつけずにまず食べてみてよ」とか「ラーメンはまずスープから」とかうんちくをやたら語る人と食事をしたことはありませんか。個人的には餃子はタレとラー油でひたひたにして食べたいし、ラーメンは何から食べたっていいと思っているし、「ああ、そうなんだ」と言いながら一口だけはとりあえず従いますけれど(人間関係は大事なので)、その後は好き勝手に食べます。
食事のマナーって何だろうなと考えると、ボクは「うまい」と言って食べることに尽きると思っておりまして(2024年11月29日の加藤のコラム第161号「おいしそうに食べる人を表彰しよう」でも似たようなことを言いましたが)、自分がいいと思う食べ方で「うまい」と感じたいのです。だから、しゃれた食べ方は?とかマナーとは?とか言う人には「そんなことはどうでもいいじゃん」と心の中で言っております。
アサヒビールさんは、「飲める人も飲めない人もみんなが楽しめる、体質や気分に合わせた自由な飲み方。それが、スマートドリンキング(=スマドリ)です」という考え方を提唱しています。「うまい」と思って飲むのが一番。大賛成です。
とすれば、「この食べ方で食べる人も違う食べ方で食べる人もみんなが楽しめる、好みや気分に合わせた自由な食べ方。それが、スマートイーティング(=スマイー)です」を提唱したいと思います。味の素さんとかミツカンさんとかキッコーマンさんとかカゴメさんとかキューピーさんとかが、合同でそういうコマーシャル作ってくれないかな。
自閉症者地域生活支援センターなないろ 加藤 潔