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加藤のコラム

加藤のコラム第168号

移動中は寝る

 

飛行機やJRで移動するときは基本的に寝ています。離陸や発車前に寝ちゃっていることすらあります。移動中に何か仕事をしようとか外の景色を楽しもうとかという気持ちがほぼ起きない人間なので、ボーっとしているうちに寝落ちしてしまうことがほとんどです。

 

仕事ができそうなビジネスマンがパソコンを広げてプレゼン資料を作っているのを見かけることがありますが、感服はしますけれど「オレもやらなきゃ」と思うことはまったくございません。仕事にせっぱつまっているのは日常茶飯事、でも移動中に仕事しようとは思わないです。

 

飛行機や列車からの風景に心躍ることもほぼありません。列車から有名な景色を見ることはありますが、一瞬見れば十分なので見続けることはないですし、飛行機からの風景は雲くらいしかないですからね。「キヨシ、ガンバレ!」という横断幕が出てくるというならば、寝ないで窓にへばりついているかもしれませんが、そんな応援団はいるわけないし、空の上で横断幕が出てくるならばそれは別の意味で大ニュースになってしまいます。

 

というわけで、移動中は必然的に寝ることが多くなります。JRは車内販売もなくなってきましたし、飛行機内で提供されるスープを飲まなくても死ぬわけでもないし、飛行機の中で起きていると耳が痛くなるタイプだし、もう最初から眠る気満々で乗っているというわけです。

 

列車移動においては、目的地が途中駅になる場合がありますから熟睡はしないように心掛けてはいますし、近郊の移動では寝ません。飛行機だと途中下車はないので、飛行機の方が安心して眠れます。気付いたら着陸していたなんてこともよくあります。

 

しかし、だからといって、アイマスクとか首に巻く枕を持ち込む気はさらさらなく、きゅうくつな格好で眠りこけるのがいいのです。元々、快適な睡眠というものには興味がなく、ふだんの睡眠時間も短くて大丈夫な人間なのものですから、睡眠の質へのこだわりなんぞこれっぽっちもないので、「寝たわ~」という事実だけで十分なのです。

 

移動時間を有効に使っていないというご指摘を受けそうですが、寝ていると移動時間がとっても短く感じるので、ボク的にはそれこそ時間の有効活用だと考えております。

 

自閉症者地域生活支援センターなないろ  加藤 潔