» オフ会ってそういう意味だったんだ自閉症者地域生活支援センター なないろ

加藤のコラム

加藤のコラム第178号

オフ会ってそういう意味だったんだ

 

「オフ会」という言葉、みなさんはご存じですね。ボクも言葉は知っていました。でも完全に間違えて理解していたことに最近気付きました。

 

「オフ会とは、オンライン上で趣味などの掲示板やSNS・オンラインゲームなどで知り合った人たちが、親睦を深める目的で実際に集まって行う会のこと」。これが正しいオフ会の定義のようですが、ボクは今まで次のように思い込んでいました。「オフ会とは、オフに集まる飲み会のこと」。つまりは「職場の集まりではない、気の合う仲間とお互いの時間を合わせて行う飲み会のことをオフ会って言うようになったんだな」と認識していたのであります。楽しい会であることからは逸れていないので、まあひどい間違いではないのでしょうが、新しい言葉についていこうとしてもついていけていない自分の立ち位置を改めて思い知らされています。

 

こういう勘違いというか思い込みは他にもありまして、「サブスク」も「サブウェイ(地下鉄)版のキヨスク」だと思っていた人間です(2022年3月18日「カタカナ言葉に弱いけど強く生きていきます」に書いております)。

 

最近では「ハイブリッド」に関する勘違いですかね。電気とガソリンの両方使える車をハイブリッド車と呼んでいることは知っていました。転じて、公開講座において会場とオンラインの両方で実施する場合にハイブリッド配信と呼ぶことがあるのも知っていました。でも「ハイブリッド」が元々どういう言葉なのかを調べようともせず「ハイなブリッドなんだな。ハイだから両方いけるって意味になっているのだろう」「ブリッドという単語があるんだろうな。方法とかやり方という意味なんだ、きっと」と思い込んでいました。

 

思い込んだら一直線なので、とあるカンファレンスで「こういう方法を試したらうまくいきました」という報告をお聞きしたとき、「うまくいく方法が二つあるときにハイブリッドというらしいですが、ひとつの方法を探り当ててうまくいったのはまさにナイスブリッドですね」とコメントしたら、反応がかなり薄い。マンガだったら吹き出しに?マークがついているような感じ。その日の夜に「ハイブリッド」を調べてみたら、こう書いてありました。

 

「hybrid」とは、異なる二つの要素が組み合わさったもの、またはそのような性質を持つものを指す。生物学においては、異なる種や品種の交配によって生まれた個体を指すことが多い。技術や製品の分野では、異なる技術や機能が組み合わされたものを指すことが一般的である。

 

「hiなブリッド」じゃなくて、「hybrid」というひとつの単語だったのであります。いやいや「brid」という単語はあるに違いないと思って調べると、インテリア会社さんが出てきました。つまり「brid」という単語は元々ない。「ナイスブリッド」なんて、いったいボクは何を言っていたのだろうというこっぱずかしい話です。「ナイスなインテリア会社のようです」という意味でとらえてくださっていればいいのですが。

 

自閉症者地域生活支援センターなないろ  加藤 潔