シン加藤のコラム(理事長やってます)

シン加藤のコラム 通算第204号   ポケモン知らないから相手にされない

2025.09.19

ボクのマゴーズ3人衆は、上から順に年長男子、1歳4か月男子、1歳3か月男子ですが、一番年上の年長男子(マゴーズ1号)はポケモンに夢中です。あちらからの会話は「○○っていうポケモンのこと知ってる?」「ポケモンクイズ出して」という類のものが多いのですけれど、ピカチュウとソーナンス、ニャースやコダック、ニョロモくらいしかポケモンのことを知らないボクにとっては、そこから先の会話の続けようがないのでございます。何を聞かれても、「ピチュー→ピカチュウ→ライチュウ、ソーナノ→ソーナンス、ニャース→ペルシアン、コダック→コルダック、ニョロモ→ニョロゾ→ニョロモンは知ってるよ(それすら本当に合っているのか自信がない)」と返すしかネタを持っていないので、会話が嚙み合わないまま強引にやり取りが進みます。マゴーズ1号が確実に物足りない顔になっていくのをひしひしと感じます。しまいには「じいじともう話すことない」と言われることもあり、ポケモンを知らないと人間としての評価がガタ落ちになるんだなと思いつつ、心に寒風が吹きこんでくるのであります。

 

「よし、じゃあ、ポケモンの勉強をしよう」とはまったく思わないのがボク。だって、無理して覚えたところでそれはきっと薄っぺらいし、そんなことは見透かされるし、そもそもポケモンはボクの仕事ではないので仕事以外の勉強をする気自体まったく起きないし。何よりマゴーズ1号がいつまでもポケモンだけの会話をするとも思えないので、ポケモンにボクが寄せていかなくてもいいという結論に達しているわけです。

 

合わせようとすると結局合わないまま。合わせるよりは自分のできることを地道に頑張っていればいつか誰かがその土俵に乗ってくる。それがボクの経験値です。経験値なのでエビデンスはございません。「エビデンスオレ」です。誤解のないように念のため申し添えますが、ルール無視で自分勝手にやっていてもその土俵には誰も乗ってこないでしょうけれど、迷惑を掛けない、好感度は上がらないけれど下げることはしないというスタンスでいれば土俵に乗ってきてくれる人はいるということです。マゴーズ1号がいつか野球の試合を見に行きたいと言うかもしれないでしょ? そのときに我が愛するジャイアンツの話をすればいいのです。いつかお酒を飲んでみたいと言うかもしれないでしょ? そのときに焼酎のうんちくを話してあげればいいわけです。

だから、ポケモンよりもジャイアンツの応援をしてレモンサワーや焼酎のお湯割りを飲み続けていればいいのであります。

 

それにしても、ポケモンの世界観は、多くの人の心をとりこにしているわけで、開発された方、それを発展させている方々の底知れぬ才能にはリスペクトしかありません。あと50年したら、NHK大河ドラマや朝ドラになるのかなあ。でもボク、大河ドラマと朝ドラはなぜか1回も見たことないのです。特に理由は思いつきませんが、本当に1回も見たことがありません。長すぎるのは自分の特性的にダメなのかな。そういえば、美味しんぼや名探偵コナンもマンガを買い続けるのを途中でリタイアしています…。ポケモンもまだまだまだまだ続くと思われるので、ついていけるはずがないと最初から無意識のうちにあきらめてしまったのかもしれません。このコラムを書いたおかげで、自分の特性にひとつ気付くことができました。

 

あっ、アイキャッチ画像に使用しているピカチュウは、著作権フリー画像とされているものから転用させていただいております。念のため。

 

社会福祉法人はるにれの里 理事長  加藤 潔

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