高市早苗さんが自民党総裁になられたときに、自民党の国会議員さんに対して「もう全員に働いていただきます。馬車馬のように働いていただきます」「私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます」「働いて働いて働いて働いて、働いてまいります」と決意を述べておられましたが、あの発言はいかがなものかというご批判が沸き上がっていましたね。まあ、気になる人には気になるワードがいっぱいあったのだろうなとは思いますが、そんな揚げ足取らなくてもいいんじゃないのとボクは思っちゃいました。だって国会議員の方々に発した言葉でしょ。国民に向かって、ワークライフバランスを捨てろと言ったわけじゃないのは明白です。
仮にですよ、「国会議員のみなさんはそこそこ働いてくれればいいです。適当にやってください」「私もそんなに頑張りませんから」と総理大臣になる可能性の高い方がおっしゃったら、それこそ「やる気あるのか」「死ぬ気で働けよ」という批判が巻き起こるに決まっています。
言葉の使い方に気を付けるのはもちろん大事です。それは政治家さんであろうが誰であろうがそうなのですが、「こういうつもりで言ったんだよね。その意図はわかります」と推しはかれる気持ちがどんどんどんどん日本人の中に薄まっているような気がしません?
勘違いしないでね。別に高市新総裁のシンパというわけでもありませんし、ボクは誰かが不快に思うかもしれないことをどんどん言っていいとは一言も言っておりませんよ。そこまで言葉狩りに精を出さなくてもいいし、仮に言い過ぎだったとしても「ちょっと表現が不適切でした」と謝ったら水に流すくらいの寛容さを持っていたいし、まず何よりも相手が言いたかったことの真意をねじまげずに理解しようとする気持ちをもっていたいよねということがとっても大事なんじゃないかなと思うのです。
「言っちゃいけないことは言わない+相手の真意を理解する」の合わせ技で世の中はいい感じでまるーくなっていくと思っております。「言っちゃいけないことは言わない」というのはハラスメントという言葉の台頭によって少しずつ良化している(昭和の化石みたいな発言が駆逐されてきている)ように認識していますが、「相手の真意を理解する」の領域が狭くなってきていて許さない世の中になってきているのかもなあ。どっちも大事でしょ?
シン加藤のコラムは、コメントを受け付けるシステムにはなっておりません。一方的な垂れ流しでございます。この文面を読んだ人の中で「加藤は何を言っているのだ!けしからん」とお思いの方もおられるかもしれませんね。びびり屋で小心者のボクは、そういうのが怖いので、コメントをいただくようにはしていないのであります。やっぱり小せえ人間ですなあ。
炎上想定で発信する人って、ある意味すごいなあと思います。ボクには絶対無理です。
社会福祉法人はるにれの里 理事長 加藤 潔
