シン加藤のコラム(理事長やってます)

シン加藤のコラム 通算第211号  一文字違いなのに

2025.11.07

日本語って、ひらがなにすると同じ言葉なのに全く違う言葉が存在します。

「雲」と「蜘蛛」、「柿」と「牡蠣」、「鼻」と「花」とか。こういうのを同音異義語というのだそうで。

「キシャのキシャがキシャでキシャしました」は「貴社の記者が汽車で帰社しました」という同音異義語祭りの文章ですけれど、こんなのって日本語にはけっこうあります。「地域にこうした体制をつくることで各球団の耐性が向上し、このプロジェクトが大成することになるとジャイアンツの大勢投手も言っています」はタイセイ祭りの文章です。

 

最初から話がそれました。

今日は同音異義語の世界探訪ではなく、一文字違いだけど意味が異なってくる言葉の世界を探訪しようと思っていたのです。先日「アルミホイール」という文字を見かけたのですが、「アルミホイルと一文字しか違わないじゃん」と気づいてしまい、タイヤの中心部にアルミホイルを丁寧に張り付けたヤンキー車が走っていたらおもしろいなと頭の中で想像しておりました。その日の空想ごっこはその「一文字違い」にはまってしまい、気に入った三つをスマホにメモいたしました。本日公開いたします。

 

  • 「彼女が水着に着替えたら」と「彼女の水着に着替えたら」

前者はかなり昔の映画でございます。原田知世さんと織田裕二さんが出ておられました。この文章だと青春映画にピッタリですが、後者になりますとセクシービデオ路線になってしまいます。日本語は助詞を間違うとえらいことになりますので要注意です。「人間は顔じゃない」と「人間の顔じゃない」だと、イケメンじゃないことを伝えていることに変わりありませんが、そのレベルが相当違ってきますし、間違いなくケンカになります。

 

  • 「にんげんだもの」と「いんげんだもの」

前者は相田みつをさんの名言でございますが、後者になると、いんげんのゴマ和えがあればそれはとてもありがたい食事だよという別の名言となります。二文字変えていいなら「にんじんだもの」「れんこんだもの」も同様の名言に変換できますし、「レンチンだもの」にすれば、冷凍食品もうまいよという名言にもなります。

 

  • 「はるにれのさと」と「はるにれのそと」

前者はうちの法人名です。一文字変えると、法人の外部を総称する名前になるというミラクルが起きます。「はるにれのもと(素)」に変えたら、それは自閉症支援を示すことになるのかなあ。「はるにれのあと」になると、法人滅亡後の話になるのでその変換は永遠に禁止にいたします。「はるにれのサド」も禁止ですね。人をいたぶる存在は不要ですから。ちなみにボクは「はるにれのかと(う)」です。

 

社会福祉法人はるにれの里 理事長  加藤 潔

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