一昔前は、こんなインタビューがよくありました(今でもあると思いますけど)。
Q:○○さん(年齢を重ねた芸能人の方)、本当に△△歳なんですか? 信じられないくらいお若いです。お肌もきれい。やはり何かご努力されているのでしょうね?
A:いえいえ、何もしていないです。本当に。私、ずぼらなので。オーホッホッ。
Q:とてもうらやましいです。
A:いつもスッピンで街を歩いておりますのよ(しかし、どう考えても芸能人御用達ライトがしっかりと当たっているように見える)。
つまりは、実年齢よりも若く見られることが善とされていたわけですね。特に芸能界という業界では。
ところが、最近は、白髪を隠すこともなく、シワやシミがあることもオープンにして、体型が緩んでくることも受け入れて、老眼鏡も堂々とかける…、といった芸能人の方々が増えているとのこと。根底にあるのは「老化は退化や劣化ではなく進化である」という考え方なのだと思いますし、世の中への影響力が強い人たちがそうしたメッセージを発信することには大賛成です。
その影響なのか、シルバーヘアがおしゃれでかっこいいという風潮も高まってきたように感じています。年齢的に若かった時代の体型よりもいい感じにふくよかになられた俳優さんたちがますます活躍されているのもすばらしいことです。
がしかし。頭部の社会資源が枯渇してくる現象に関しては、いわゆる加齢を隠さない範疇に入り切れていないような気がするのはボクだけか? どうもこの分野に関しては、いまだに日陰を歩かないとならない雰囲気が根強く残っているような気がしているのはボクだけか?
頭部社会資源の枯渇と寄り添って生きている加藤のひがみ根性だろうという声が聞こえてきましたが、いやいや、世の中見てごらん。頭部社会資源の枯渇は基本的にいじられやすい分野であるし、恋愛ドラマの主役にはきわめてなりにくいし、かつらや養毛剤のコマーシャルに出ている人のほとんどはなぜか頭部社会資源が豊かな場合が多いでしょ。実はあの人たちは…ってことなのかどうかはわかりません。ボクの知る限り、堂々とコマーシャルに出ておられるのは竹○直◇さんくらいでしょ。さすが名優、りっぱです。でも、ああいうコマーシャルがやたらとたくさんあること自体、そういうことを隠した方がいいという世の中の見解を表しているような気がしてならないのよね。
ま、この少数派感とか排斥感がたまんないんですけどね。ボクは。
あと10年したら、頭部社会資源に対する今の価値観も大きく変わるかもしれないし。でも、10年後だとして、ボクは「老化は退化や劣化ではなく進化である」というよりは「ボクは間違いなく老化してます」という年齢にボク自身なってしまっておりますけれど。
社会福祉法人はるにれの里 理事長 加藤 潔
