学校の先生を主人公にした名作ドラマは数々ありますが(ボクくらいの年代だと、「飛び出せ青春」「われら青春」「熱中時代」「教師びんびん物語」という名前が思い浮かびます)、「3年B組金八先生」も間違いなくそのひとつでありましょう。
金八先生に憧れて学校の先生になった人も世の中にはおられるでしょう。ドラマになるってそういう影響力が出るということなので、ぜひ福祉現場で働くスタッフを主人公にしたドラマを作りたいと思っているわけでございます。
さて、金八先生は数多くの名言を生徒さんたちに向かって発しておられますが、ボクがいいこと言うなあと思ったのは、これ。
「立派な人にならなくてもいいの。どうか、感じの良い人になってください」
1か月に1回くらいは、この名言が頭の中によみがえりますな。感じの良い人って、抽象的な言葉ではありますが、実に絶妙な言葉だと思います。ボクも一応、感じの良い人をめざして生きてはいるのですが、周りからは絶対そう見られていないという確固たる自信があります。
金八先生は教育界のロールモデルみたいな人ですけれど、ボクから言わせると超スロースターターなんですな。だいたい金八先生は10月くらいからドラマ放送が開始されて、3月の卒業式で感動のフィナーレを迎えます。要するに、3年B組の残り半年を世間に公開していると考えられるわけです。
中学校3年生のクラスの残り半年といったら、それぞれに受験とか進路とかに向かいつつも「みんなで頑張っていこう」みたいな雰囲気が醸成されてくる時期なのかなという勝手なイメージがあるのですけれど、金八先生の3年B組は、いつも10月はクラスが荒れておりまして、いろいろな問題が噴出しております。それを3月までにひとつひとつ解決していくわけですが、「もうちょっと早く取り組めたらよかったんじゃない?」とツッコミたくなるのがボクのひねくれたところ。しかし、毎回毎回どのクラスのときも10月はクラス内で問題山積みなので、これはどう考えても、金八先生は10月からじゃないと本気を出さない超スロースターターだという結論に達するわけです。
超スロースターターでも、最後は必ず生徒さんたちと感動の涙を流せる、競走馬で言えば最強の追い込み馬のディープインパクトみたいな人、それが金八先生です。
もうすぐ10月。金八先生のように人生好転させていきたいですわ。
社会福祉法人はるにれの里 理事長 加藤 潔
