ロシアのカムチャッカ半島で大きな地震があり、その影響で日本にも津波警報が発せられ、避難された方々も多くおられたと思います。7月31日朝8時現在、警報は注意報へと変わっていますが、日本だけでなく世界中の被害が最小限でおさまりますよう、心から願っております。
カムチャッカ半島は北海道根室市と直線距離で1200km。1200kmといえば、東京を中心に半径1200kmの円を書くと北海道から九州までがすっぽり入る距離です。
1200kmを地球規模で長いと見るか短いと見るかは個人の価値観でしょうけれど、日帰りしたくない距離であることは確かです。日帰りしたくない距離のところで起きた地震の影響で津波がすぐにやってきちゃうということ、地球の反対側で起きた地震であっても津波はやってきますから、津波は地球がひとつであることを教えてくれていると思いませんか? もちろん(日本は津波の被害をたくさん受けている国ですし)、津波は来ない方がいいに決まっているのですが、地球がひとつであることを意識する機会でもあるととらえれば、戦争なんかやっている場合じゃないのよという機運が高まることも望みたいものです。波は高くなくていいですが、この機運は波より高くていい。
さて、ここからは、別の視点で、津波は地球がひとつであることを伝えているというお話をしていきます。
日本語で「津波」、なんと英語でも「tsunami」なんです。そして、学術用語として「tsunami」は国際語にもなっているらしい。一説によれば、「雪女」「耳なし芳一」などの「怪談」で有名なラフカディオ・ハーン(小泉八雲)氏が出版した著作集「仏の畠の落ち穂」の中で、地震後に沿岸の村を飲み込んだ巨大な波を「tsunami」と日本語で表現したのが文献で確認できるところの初出とされているそうです。元々英語圏では「tidal wave」 という語が使われてきたとのことですが、潮 (tide) による波を指すので、地震による波にこの語を使うのは学問的にふさわしくないとされたらしく、現在では「tsunami」が用いられているのだそうで。
この話、ボクはかなり前に調べておりました。サザンオールスターズが「TSUNAMI」を発表したときに、カタカナ表記には何か意味があるのかなと思ってなんとなく調べてみたのです。そうしたら、英語でも「tsunami」なのね~とプチ驚きをいたしました(ちなみに、サザンオールスターズについては、2024年11月15日発信の第159号「サザンオールスターズはものすごい」で書かせていただいております)。
ボクは神様に会ったことがないし、願い事をかなえてもらった記憶もないので、神様を信じるタイプではないバチ当たり人間ですけれど(自分に都合のいいときだけ神頼みします)、何かしらの見えざる力がこの世の中には働いているのだろうなとは思っている人間です。
津波警報が出るということは「地球がひとつになっていないんじゃないのか警報」でもあって、何かしらの見えざる力が警告しているような気がします。「その見えざる力を神様って呼ぶんじゃないのか?」というご指摘が聞こえてまいりました。一応反論しときますよ。津波で警告するのはさすがに神対応とは言えないですよね? だって、直接関係のない地域に被害が出るかもしれないのに。ミサイル基地とか戦争に直結している場所にだけピンポイント津波で撤去しちゃうというのなら神対応ですけど。だから、加藤的に「見えざる力」と神様は違うのです。
社会福祉法人はるにれの里 理事長 加藤 潔